2019.9.14
2019.9.25
山にタカの渡りを見に行きました。寒い冬を南の暖かい国で過ごすために、夏の間日本の各地に散らばって過ごしていたタカが集合して、群れをなして渡って行きます。タカの渡りで有名なその山はちょうど日本の真ん中くらいに位置しているので北の方にいたタカが、ピークには一日に数千羽も集まって渡って行きます。今年は…
9月14日にサシバ1160羽、ハチクマ203羽とその他のタカが、
9月25日にはサシバ3010羽、ハチクマ275羽とその他のタカが渡って行きました。
タカが山の向こうからどんどん湧いて来て、みな私たちの頭上を飛び越して行きます。時々真上で数十羽ほどが、あるいはもっといたのかも知れません、ぐるぐる回りだして「タカ柱」になっています。一日中引きも切らず、帰りの時間の4時になってもまだまだこちらに飛んで来ていました。
何千羽も飛ぶのですが、見ているとその一羽一羽がみな一生懸命に飛んで山を越して行きます。写真に撮ってみると、羽がもうぼろぼろのタカもだいぶいました。
渡って行く主なタカはサシバとハチクマです。サシバとハチクマは九州までは一緒に行きますが、サシバは九州から南西諸島を通って東南アジアを目指し、ハチクマは九州長崎県福江島を飛び立ち東シナ海を超えて中国大陸に渡り、大陸を南下それからまた東南アジアに渡るということでした。考えただけで大変な道のりです。どうかみんな無事で、一羽残らず南の国に着きますようにと祈らずにはいられません。そしてまた来年みな元気に日本に帰って来てと…。あの日から南に渡って行ったタカたちのことを考えない日はありません。